Bスポット治療の激痛を耐え抜いた俺は
渋谷にある映画館へと向かった。
そう、今日はMちゃんと2回目のデイトだ。
映画を見終えた後、恵比寿へ向かった。
予約を取っていなかったので、目的の居酒屋の席が空くまで
Mちゃんの部屋で待機することになった。
大阪と東京を行き来しているやり手の母親が、
1ヶ月のうち1週間は東京滞在時の部屋としても使用しているために、
共同出資で住んでいるというその部屋は、外観は古いけれど
中は綺麗で広くて、窓からはドラマで見るような綺麗な夜景が広がっていた。
その時点では下心は全く無かった。
実は1回目、阿佐ヶ谷デートした時も俺の部屋に来ていて、
その時も特に何事も無く終わっていた。
で、居酒屋へ。
今は上咽頭炎のためアルコールは飲めず、
食べ物の匂いもぼんやりしていないので萎えつつも
「私もこれは匂いよくわかんないよ！」と
Mちゃんが励ましてくれて嬉しかった。
なんとなく、すぐには帰りたくないけど
二件目に行く気もしないので、また部屋に行きたいと
言ったら快諾された。
彼女はディズニーチャンネルに入っていたので
未視聴だったトイストーリー4を一緒に観た。
話しながら観ていたけど、前評判の割に面白いなあと思って
段々映画に集中していく中、彼女の距離も近づいてきた。
めちゃくちゃ弱いと言っていたお酒をグビグビ飲んでいる。
「ちょっかいかけたりしてもいいですか？ｗ」と言ってきた。
容姿を何度も何度も褒めてくる。
頭を膝の上に乗せてきた。
もう、バカでもわかる。
”夜の甘美なひと時へと誘っている”
ゴクリ…と唾を飲み込み、クッションで股間の膨らみを隠す。
ベッドイン的な意味では勝ち確だ。でも、今回は初めてのパターン。
俺はＭちゃんとお突き合いだけがしたいわけじゃない。
ちゃんと、お付き合いがしたいのだ。
「今日…とまってってもいい？」
「全然いいですよー」
よっしゃ。続けて観始めたズートピアが、もう頭に入ってこない。
勢いあまってハグしかけるも、「ちょっと待って」とかわされてしまう。
でも本気で嫌がっているわけじゃない。
その後コンビニに出かけ、コンタクトと歯ブラシを購入。
インザエビス、インザトーキョー。
ヘイ、秋田の片隅でおちんちんしごいて震えてた童貞の俺、見てる？
部屋に戻ってシャワーを浴びる。
いいな、と本当に思った女性との情事の前のこの恍惚とした感情。
でも、以前のそれとは違っていて、少し冷静な気持ちもあった。
なんていうか、俺も、もう29歳なんだなって。
満を持してベッド・イン。
流石にもう我慢できずガバっといくと、
「待って」と笑って静止される。
「最初からそういうつもりだった？」
「いや、最初はそんなつもり全く無かった」
「そうなんだ」
「っていうかさ…俺」
「うん」
「えっと…Ｍさんのこといいなって思ってるし…」
「うん」
「ていうか……付き合いたいな、って思ってる」
「私も凄く○さんのこといいなって思ってるよ。タイプだし」
「うん」
「でもなんかここ最近ちゃんとしてない始まり方の方が多くて」
「うんうん」
「だし、まだ2回しか会ってないから、もうちょっと○さんのこと知ってからがいいな」
「うんうんうん」
「この年だし、慎重になっているところもある」
「そっか」
「でも、嫌だったら部屋に上げてないし、、
かっこいいなってずっと思ってて」
「うん」
「したいなーって思ってた笑」
「え、そうなんだ笑 じゃあ…」
そんな会話の後に
セックスが始まったわけなんだけど、
そっちの方はめちゃくちゃ大胆だった。
多分エッチ好きな子だから、付き合う前に体の相性も確かめたかったんじゃないのかなと思う。
俺はこれまで培ったテクニックで攻めに攻めた。
「入れて」と言うまで愛撫をしつこく続ける。
相手が気持ちよくなってるのが快感なのだ。
セックス偏差値43と言われた俺はもういないのだ！
https://syrup15g.hatenablog.com/entry/2018/11/18/141121
彼女が数回果てて、俺の方も果てて
ピロートークを終えた後に就寝した。
次の日の朝。
心も身体も満たされて、目覚めは最高だ。
起きて、シャワー浴びて、ご飯食べてゆっくりして、
キスが始まって、イチャイチャして、セックスして、
またずっとキスしてたら夕方になった。
「こんなの大学生の頃みたい笑」って言われたから
「当時はこんなことなかったよ笑」って返した。
キスがこんなに楽しくて気持ちいいものだって初めて知ったって言われて嬉しかった。
その後は買い物に出かけて、
yaecaで最高のデニムをゲットして、一緒にご飯を食べて解散した。
コロナの後遺症で落ち込んでた心を明るくさせてくれるすごく素敵な女性だと思う。
ちょくちょくLINEして電話もしてる。
明後日、また会う予定。
こういう子にずっと会いたかったんだ。
