甘い生活

ビューティフル・ヒューマン・ライフ

吉祥寺、既知とキチ

昨日は某大手人材系企業のエージェントに会った後、以前セックス未遂があった大学の先輩Sさんと神保町でお茶だけして、紹介された女の子と会ってきた。
Sさんは以前約束した時は飲む予定だったが、三週間経って「ランチならいいよ」とのことだった。
向こうからしたらキープ中のキープって感じだろうか。

で、吉祥寺駅19時アトレ前。

赤いカーディガンを着たその子は事前に写真で見ていた通りの容貌だった。俺が好みなのは色白で細い子だ。
ハモニカ横丁のタイ料理屋で飲んだ。
楽しくやろうと思って酒をガンガンかっ食らった。
最初に転職の相談をした。それが今日の目的だった。その子は俺のエージェントとはまた違う某大手人材系企業の営業だ。
俺が言うことを全部肯定してくれた。良い人だった。

その後、以前小金井市で起きたストーカーの事件を例にとって、あるべきストーカーの姿について熱く語った。
俺なりの意思表示。(?)
昔ストーカーしてた時のことも洗いざらい喋った。会社にいる時の100倍くらいベロが回った。
笑ってもらった。

カラオケに誘われたので行った。なんとなく失恋ソングを歌ってみたり。

また来週飲みに誘われたけど、行く気があんまり起きない。
トーカーしていた時の気持ち悪い自分すら肯定されているのに。


一週間前。同じく吉祥寺。井の頭公園。

大学の後輩とベンチに座って酒を飲んでいた。

後輩とは二年ぶりに会った。俺の予想通りかなり可愛くなっていた。しかもめちゃくちゃ良い匂いがする。
頭はイカれたままだが、昔よりも話しやすくなっていた。
処女を捨ててからはどうでもよくなり男とやりまくっていたが、「自分がモテているのではなく膣がモテている自覚をしなければならない」と言っていたのが面白かった。膣モテ。暇な女子大生かお前は。

イケメンで性格の良い彼氏がいるにもかかわらずセフレを作って、「私正直だから」とか言って全部話す辺りやっぱり相当バカ。
「〇〇さんは純粋ですよね」としきりに言ってきたので、それなら、とこっちも正直に言った。

「何度も俺のこと純粋って言うけど、俺お前のまんこ舐めたいよ?」
そう、俺もまたバカなのだ。

「まんこ本当に舐めてくる人はまんこ舐めたいって言いませんよ。もっと違うやり方でまんこ舐めてきます。そうやってまんこ舐めたいって言葉に出してくる辺りやっぱり純粋ですよ。」
と言われて、そうか俺はやっぱり純粋なんだなと思って少し嬉しくなった。

その後小便行くわ、と言ったら目の前でしてみて下さい、と言われたので本当にしたら
「こいつ小便してやがる!」
とカップルだらけの夜の静かな井の頭公園に響き渡るデカい声で叫ばれた。
二年前と変わらないトーンの声が久々に出たな、と思った。

その後手を繋がせて頂いてラブホの目の前まで行ってすぐ出てドクターマーチンで五発蹴られた。

客観的に見て物凄く痛々しいことは承知の上で言うが、すげえ楽しかった。

好みのタイプじゃないけど性格が良くて俺に好意を示してくれる女性より、彼氏がいて好きな人もいて色んな男とやりまくってるけど
可愛くて話してて面白くて趣味も合う後輩に五発ケツ蹴られる方がずっと楽しかった。

で、この前電話で後輩に「可愛くなりすぎだろふざけんなしかもイケメンで性格の良い彼氏作りやがってふざけんな白くて細くて趣味が合って可愛いとかふざけんな」みたいなことをまくしたてるとかいうクソみっともないことをしてしまった。

紹介された子から今またラインがきたけど、どう返せばいいのかわからない。

最近もそうだし今まで色んな女の子と遊んだり合コンに行ってみたりしたけど、上辺をなぞっているだけでそれらが結果今の自分にもたらしてるものが何も無い気がする。
遠回りはいつまで続くんだろう。

ひるやすみ

富士そばでカツ丼食べてから会社の裏の公園でくるりを聴きながらスマホをいじる

昨日はこの公園で撮影の稽古をしている友人に遭遇したが今日はいない

転職サイトを眺める
同じエージェントからグ○コとかサ○トリーとかのオファーが来るが、釣り旧人にも程がある

今日朝ラジオ体操やってる時にジャンプするタイミングで屁をこいた
少し恥ずかしかったが、別にまあいいかという感じ

もう早く出たい
部長にこき使われてヘラヘラ笑って残業代も出ないのに22時まで残って仕事してるオールイエスマンの上司と朝から晩まで悪口を言ってる頭悪い事務たちに囲まれてやる仕事の苦痛さよ。
特に俺の目の前の席のデブ。エンターキー強打するんじゃねえ。自分のストレスをキーボードに込めるな。だからデブは嫌いなんだよ。

少し仲良くなれそうな企画とデザイナーも全員女だし内輪で固まってるからコミュニケーションを取る機会が無い。

給料が低いのが無理だ、「夏のボーナスが厳しい」とか、そうなってくると本当にこの会社にいる意味が無い。

何のために働くんだ、金だろ?
やりたいことやってる連中はまだいいよ、やりたくないことやってるのに金も良くないんじゃ本当に何のためにここにいるのかわからねえよ。
しかも信頼して相談できる人、尊敬出来て、目指したい人なんて社内に一人もいない。
それが一番辛い。

俺にはジャングルのようにクソうるさいブスしかいない高校に三年間這いつくばって通って、そこからどうにか抜け出した経験がある。
大学は良かった。尊敬できる人も信頼できる人も可愛い女の子もいた。
甘かったのは良い大学に入ることをゴールにしてしまっていたことだ。

全部因果応報。人生思うようにしかならねえ。
絶対抜け出してやる。

死ぬほど聴いてる歌

「子供の頃につくったシャボン玉に乗って二人でこの空を行こう」

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「きみのことが忘れられない なにをしても手につかない ぼくの中に暗い夜が続く 君と手を取りさまよい続けたい」

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「素敵なだけの歌じゃもう物足りない 誰でもいいから君に会いたい」

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「歌の中で夜が更けて 置き去りなんだときづいた」

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「『お金がすべてだぜ』と 言い切れたならきっと迷いも失せる」

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「希望が無いと不便だよな マンガみたいに 日々の嫉み とどのつまり 僕が笑えば解決することばかりさ」

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「ああ俺はしわっくっちゃのシャツだけど着る奴くらいは選ばせてくれ」 尼崎武

棚から牡丹餅 その2

その後日程についてのlineが中々返って来ずインターネットとリアルで発狂した。
返信が二日後に来たり等。
社内でトイレに行くたびにlineをチェックした。

そんなこんなで木曜日。
土曜日のことを話したら色んな人に「セックスできた」「やらない方が失礼だ」と言われまくったので、
もういいやセックスしようと思って金曜日の夜を打診したが、次の日から旅行で早く帰るということで木曜日に。

で、木曜日。再び新宿。

仕事帰りというのにSさんのスカートの短さは尋常ではなかった。むしろ土曜日よりエロい恰好。
が、話す雰囲気は全然エロくない。この前とは違うさばさばとした感じ。

とりとめのない会話が続いた。

俺は「Sさんって合コンとか行くんですか?」と聞いた。
「うーん、合コンと名の付くものは行かないけど飲み会はしょっちゅう行くよ。」
「なるほど~」
「〇君合コンする?みんなで飲もうよ」

あれ?
またこの前と同じような展開になった。
「いや~、だから俺はSさんと二人で飲む方が楽しいんですよ」
「そっかー!笑」

ん?
何かが違うこの感じ。
この前は「私は別に二人でもいいよ?」ってエロい感じで言ってきたじゃん。ボディタッチ付で。

あれか?lineで「できるだけ長い時間一緒に居たい」って言ったのが不味かったか?しつこかったのか?
いつもの気持ち悪さ出たか?
そんなことを思いながら会話を続ける。

「いや~Sさんて男手玉に取るの上手そうですよね!笑」
「〇君が勝手に手玉に取られに来てるんじゃないの?」

みぞおちに右ストレート。

「いやいやいや」
「私手玉に取るのむしろ嫌いだけどねー」
「むしろ俺手玉に取りますけどね!全然!」
「ほんと~?手玉に取られたい感じかなりするけどねえ」
「全然全然!俺がSさんを手玉に取りますよ」
「それは無理でしょー笑」
「取ります!」
「可愛い笑」

この前と様子が違う、全部かわされてる感じがする。隣に居たらわかる。

「もう遅いしそろそろ帰るね~」が22時半。

また会おうって聞いたら今月はもう全然空いてないらしい。
ゴールデンウィークも空いてなかったので、五月の二週目に神保町に行くことになった。
それだって結構強引に約束を取り付けた感じだ。

結局向こうは軽く遊びたいだけで、押してしまったことで逆に引いてしまったんだなということが
何となくわかった。
その上で、一発セックスをするチャンスすらも逃してしまった。

やりたくない誇りの持てない仕事のこと、金が全くないこと、脈の無い恋愛、最後の砦の先輩も適当に遊びたいだけ。
もう限界だった。
昨日は仕事を仮病で休んで一日中うずくまっていた。

棚から落ちてきた牡丹餅を驚いて避けて、泥だらけになったそれを見つめ、ひたすら後悔をする。

これからどうすればいいのかわからない。ただ、やっぱり安易に幸せになれる道なんてなくて、
頑張るしかないのはわかってる。

棚から牡丹餅 その1

新宿駅東口18時50分にSさんと待ち合わせ。
人ごみの中で見つけた。
「今日は誘ってくれて嬉しかったです、ありがとうございます!」と第一声。
今日の俺は100%素直スタンスだ。

適当に雑談して店に入る。
割とお好み焼き屋なのになんかお洒落だった。バーニャカウダとか出てきてよくわからなかった。

とりあえずビールを何杯か飲み色々と話した。
大学時代のこととか今の仕事の話とか。
Sさんはコンサルティングをやってて、最近同業他社から引き抜きの話が合ったらしい。
断ったらしいけど、相当仕事ができることは伝わってくる。
他にも昔ダンスグループに所属していたとか、色々。
一番聞きたかったことを聞いた。

「そういえばSさんって今彼氏いるんでしたっけ?」
「うーん、どうだろうねー笑 そういえば~~」

一回目は流されてしまった。

その後俺はフルスロットルで、
昔好きだったMちゃんの話とか、一回だけできた彼女の話、カラオケ店員から連絡先を渡された話とか
そんなことをガンガン話していった。Sさんはずっと笑ってた。

そういえば、とSさんは俺に切り出した。
「友達で○○君に合いそうな子がいるんだよね、今度皆で飲もうよ」

またか。。。と思った
でもここで引き下がるわけにはいかなかった。
俺にはもう、後が無い・・・

「うーん・・・」
Sさんがどうしたんだろう、という顔でこちらをじっと見つめる。
「俺・・・Sさんと飲めたのが嬉しかったんです・・・だから他の人とか要らないです。二人じゃだめですか?」
「そうだったんだ・・・。んーん。私は全然二人でもいいんだよ?」
この時すげえSさん近かった。めちゃくちゃエロかった。
「よかった~・・・」
「可愛いな~」頭を撫でられた。

「可愛いな~」はその後何回もあった。撫でられて、ああ俺はこれが欲しかったんだ・・・と思ってしまった。
上から来られるこの感じ。

その後猫のいる喫茶店へ。
Sさんはラインスタンプとかから見て相当猫好きらしい。喜んでもらえた。
自社の一押しキャラクターが猫なことも教えようかと考えたけど、やめた。

閉店の時間になって、バーに行った。
やり手の友人に教えてもらった、新宿でも有数のバーだ。店内は薄暗くて、良い雰囲気だった。

ここで俺はまあ飲んだ。ガンガン飲んだ。
また本題に切り込んだ。
「あの~・・・Sさんってやっぱり彼氏いるんですよね?」
「そうだねー・・・でも彼氏とは別れる予定。」
「なんで別れるんですか?」
「うーんとね、すごくいい人なんだけどどうしても我慢できないことが一個あって・・・」
「なんですか?」
「体がちょっと弱くてね・・・」

俺は即座に「ちんこが弱い」と思った。

その後も頭を撫でられるなど。そのまま終電が無くなった。

次に行こうか、と外へ出た。
少し歩く。Sさんが腕を摺り寄せてくる。そのまま手を繋いだ。
恋人手繋ぎ。

勃起した。多分ばれてた。すごく、勃起した。

「うわあ・・・こんなこと人生であるんですね・・・うわあ・・・」
恥ずかしくてそんなような言葉を連発した。
Sさんは言葉少なだった気がする。

美人と恋人手つなぎをする深夜の新宿は、いつもの無機質な感じとは違う、きらきらとした表情を見せてくれた。

そして

カラオケに行った。

朝まで過ごして、空気は明らかにダレた。
お金が無くてSさんに払って貰った。

「また会いたいです!今週会えませんか?」
「いいよ。仕事終わった後メガネ見ようね。」

嬉しかった。これきりになるのが嫌だったから。

後篇に続く

高望みし続ける

高校三年生の時、くだらない雑談をする政治経済の非常勤講師と女子たちとのやりとりをイヤホンでシャットアウトして
英文法書を解いてたあの気持ち、に近い気持ちでエクセルを日々淡々と打ち込んでいる。

同期はもう既に外回りに行っていて、「営業としてのスキルが足りない」俺は社内で事務作業をしている。
入って三か月未満でスキルもクソも無いと思うけど。
やる気の問題だと思う、単純に。

会社に入れてよかったと思っていた。安堵していた。

全然違った。

「フリーターで適当に逃げ続けてたら向き合えなかった現実を直視することが出来たこと」
これが本当に良かったことだ。

会社の人たちと話すうちにだんだん自分の置かれている現状がわかってきた。

俺は年収1000万稼ぎたいわけじゃなくて、「そこそこ」稼げればいいと思っていた。
この会社にいたらその「そこそこ」にすら到底届かないことに気付いた。

女も学歴も高望みし続けたのになんで会社だけは高望みできなかったんだ。
めちゃくちゃな高望みとほんの少しの努力だけで生きてきたのに。

高望みしすぎるのは良くない、なんてこと一切ない。
望まなきゃ初めっから手に入んねえ。
それがよくわかった。

死ぬほど望んでたら、望んでたものそのもの自体が手に入らなかったとしても自分の納得のいく
何かが掴めるはずだ。

現に死ぬほど女性との関わりを求めた結果、美人の先輩に誘われて飲みに行く。
勝手にビビッて自滅するような小さな器のせいでうまくいかないけれど可愛くてサイコーなFさんを紹介してもらったりもした。
(ちなみに、四回目の飲みを誘うことに関しては申し訳ない気持ちがありすぎて一歩踏み出せていない。)

望み続けた結果だ。

これくらいでいいや、と思い込もうとすることほど辛いことは無い。

というわけで高望みをしていきます。
そうなりゃ自然と体動きます。

ぐらっぐらな希望

2017年3月25日は俺の唯一の希望だった

友人Kと池袋西口の噴水の前でFさんを待っていたが、約束の時間に現れなかったので先に店に入った
そうこうしてる間に躁鬱のTさんが来た

Tさんは懐の広い、優しい人だった 
筋肉質で話も上手く仕事もできるのに声が出なくなったり、安定剤を飲んだりしていた、というギャップもチャーミングだった
こんなわけのわからない会にわざわざ遠くから来てくれて嬉しかった

集合時間から一時間半遅れてFさんはやってきた、会社の飲み会が長引いたらしい

俺は少し、いやかなりいじけていた

Kとの打ち合わせ通りに「おせえよ!」と叫んだ、ちょけた感じで

Tさんが「バックれるかと思った」と言った時に「ここ(Tさん)とここ(K)でそれはないよ笑」とFさんが答えた
間髪入れずTさんが「○○くん(俺)は?」と言った時、Fさんが割と結構微妙な顔をしていて何も答えなかったのがすげえリアルで

ああ、なんかもう、むりだなあ

と感じてからは何も話せなくなった

今思えばここで「いやいや俺は!?」とか言っておどけるべきだった

とにかく酒を飲んだ 中ジョッキ三杯で割とギブするくらい酒は弱いが、この日はとにかく飲んだ
酒に酔ったら勢いで饒舌になれるんじゃないかという期待があった

何も話せなかった

酒の勢いに任せて「Fさんくらい素敵な女はいねーッスよ!」というくだらないセリフを言うのを
三月上旬位から何回もイメージトレーニングしていたはずなのに言えなかった

後は二軒目のバーででFさんが作ったちんこの形のおしぼりがすごく上手だったのが印象的だった

Fさんが終電近いということで先に帰って三人になってから急に言葉が出るようになって、のたうちまわった
ペンギンに餌をやったりして、みんなに迷惑をかけて、初対面のTさんに駅まで連れて行ってもらった

キングクリムゾンを聴き内省しながら帰った

その後Fさんと少しラインのやり取りをしたが「またみんなでごはんいきましょう!」で、
「みんなで」っていうのがやっぱり、何回も聞いてきた気の無い男に対する常套句だし、
そりゃなんも話さねえわけわかんねえやつと急に二人なんてなりたくねえだろうし
何より俺自身が二人でどこか言っても何も話せなくて終わるだろうなっていう、そういう気持ちになってしまっている
もうマジで正直何を話せばいいのかが分からない。

というようなことを友人Kにくどくどと話し、「こんなんじゃ二人でとか無理だわ」と最後に言ったら


「いつも自己中心的過ぎ。まず一時間半遅れたからってお前がうじうじしていじけるのは違うでしょ。『わざわざ来てもらってる』という意識でいなきゃ。向こうは会社の先輩達との飲み会だったんだし多少は仕方ないところあるでしょ。それに、Fさんに対して自分のことを知ってもらえるような努力はした?そもそも自分のこと何も知ってもらえてない状態じゃ向こうだって心開けないし何も話せないでしょ?それで二人では無理とか、あたりまえでしょ。無理に決まってるじゃん。」



ぐうの音も出ない正論だった。

そう、Fさんは恐らく何の気もないであろう俺のためにわざわざ来てくれてたのだ。
そんな俺が冗談でも「おせえよ!」なんて言うのは勘違いも甚だしい。
挙句の果てに酔っぱらって何も話せないんじゃ何のためにみんなが集まってくれたかわからない。
俺には「相手に楽しんでもらおう」という意識が足りない。

しかもTさんはFさんが駅に着いた頃に飲み屋までの誘導をlineでしていたらしい。「駅迎えに行こうか?」とか。
そういうの俺全然できてない。うじうじする前にやらなきゃいけないことがたくさんあった。

そして更に今、ぐらぐらに揺れている。

Fさんとの飲みで死んだ次の日の昼、軽い吐き気・絶望・その他と共に起き上がった俺に飛び込んできた一通のline。
大学の部活の結構美人な先輩からの唐突な飲みの誘いだった。

OBOG入り乱れて後輩たちの追いコンに参加した時に久々に再会した一つ年上の先輩だ。

俺は後輩の女の子から酒を飲まされまくって一気しまくってべろんべろんになって、その先輩に「ハグして下さい!」とか言って抱いてもらっていた。正直いやかなり最高だった。「先輩良いにおいする~」とか言って。
「○○くん小動物みたいで可愛い~~」と可愛いを連呼されて満更でもなかったが、大学時代の飲み会のノリ久々に楽しめて良かったな・・・位にしか考えてなかった。

美人からの唐突な誘いということでネットワークビジネスか宗教勧誘を疑ったが、場所を指定してこない辺りネットワークビジネスの線は薄そうだった。


俺は自分より頭の良い女の人が好きだ。尊敬できてちょっと変わったところがある人に魅力を感じる。
Fさんはもうガチガチに頭が良い。頭が良くてかわいくて変だ。
先輩も職業柄間違いなく頭は良い。で美人で足が綺麗で変だ。

飲み会の帰り道、先輩に「自分より稼げない男ってどう思いますか?」と聞いたら「全然気にしない。自分が稼げばいいじゃん。」と言っていた。
もし仮に、先輩が俺に好意を持っているとしたらその点での現時点での不安は無い。
もちろん将来的にはもっと稼げる様になる必要はあるけど。

Fさんを紹介してもらうときにKに「ダメだけど、そのダメな部分を可愛いって思って貰える可能性があるから、奇跡が起きるかもしれない」と言われた。

しかしFさんの前では妙にスカしてしまって可愛くないダメさを出しまくってしまった。

先輩の前では全力でダメを放出して、皮肉にもそれが例の「奇跡」になってしまった可能性がある。
唯一「ダメの可愛らしさ」という点だけが自分の勝てる路線なんじゃないだろうか。しかしこの先こんなことはそうそうないだろう。

自分のタイプの女性に土曜日の夜にサシ飲み誘われて奇跡を期待しない男がいるだろうか?いや、いない(反語)

そして懸念材料が一つ、先輩は彼氏の存在を微妙に匂わせていた、様な気がする。だから本当のところはちょっとよくわからない。
でも期待してしまう。

ちょっと俺は今わけがわからなくなっている。Fさんはとびきり可愛いけど現時点で脈は無い。何を話していいかわからない。
先輩は俺を可愛いと言ってくれている。話しやすい。

最悪のシナリオはFさんとこのまま疎遠になり、期待して会った先輩は本当に彼氏がいて俺をちょっと掌で転がしたいだけだったとか、宗教に誘いたいだけだったとかで結局何も手に入れられないことだ。

五年前の春、大好きだったMちゃんにフラれて傷心中にカラオケで結構可愛い店員に連絡先を渡されて結局何もしないで終わった後悔。
syrup15g.hatenablog.com

この時と少し状況が似ている。この時ほど事態がはっきりしてるわけじゃないけど。
でももう似たような後悔はしたくない。

だからFさんをまた飲みに誘うつもりだし、先輩とはサシで飲む。

どっちもめっちゃ楽しませる意気込みだ。これでどうだ。

そうだ、俺にはまだ希望がある。