甘い生活

ビューティフル・ヒューマン・ライフ

死ぬほど聴いてる歌

「子供の頃につくったシャボン玉に乗って二人でこの空を行こう」

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「きみのことが忘れられない なにをしても手につかない ぼくの中に暗い夜が続く 君と手を取りさまよい続けたい」

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「素敵なだけの歌じゃもう物足りない 誰でもいいから君に会いたい」

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「歌の中で夜が更けて 置き去りなんだときづいた」

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「『お金がすべてだぜ』と 言い切れたならきっと迷いも失せる」

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「希望が無いと不便だよな マンガみたいに 日々の嫉み とどのつまり 僕が笑えば解決することばかりさ」

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「ああ俺はしわっくっちゃのシャツだけど着る奴くらいは選ばせてくれ」 尼崎武

棚から牡丹餅 その2

その後日程についてのlineが中々返って来ずインターネットとリアルで発狂した。
返信が二日後に来たり等。
社内でトイレに行くたびにlineをチェックした。

そんなこんなで木曜日。
土曜日のことを話したら色んな人に「セックスできた」「やらない方が失礼だ」と言われまくったので、
もういいやセックスしようと思って金曜日の夜を打診したが、次の日から旅行で早く帰るということで木曜日に。

で、木曜日。再び新宿。

仕事帰りというのにSさんのスカートの短さは尋常ではなかった。むしろ土曜日よりエロい恰好。
が、話す雰囲気は全然エロくない。この前とは違うさばさばとした感じ。

とりとめのない会話が続いた。

俺は「Sさんって合コンとか行くんですか?」と聞いた。
「うーん、合コンと名の付くものは行かないけど飲み会はしょっちゅう行くよ。」
「なるほど~」
「〇君合コンする?みんなで飲もうよ」

あれ?
またこの前と同じような展開になった。
「いや~、だから俺はSさんと二人で飲む方が楽しいんですよ」
「そっかー!笑」

ん?
何かが違うこの感じ。
この前は「私は別に二人でもいいよ?」ってエロい感じで言ってきたじゃん。ボディタッチ付で。

あれか?lineで「できるだけ長い時間一緒に居たい」って言ったのが不味かったか?しつこかったのか?
いつもの気持ち悪さ出たか?
そんなことを思いながら会話を続ける。

「いや~Sさんて男手玉に取るの上手そうですよね!笑」
「〇君が勝手に手玉に取られに来てるんじゃないの?」

みぞおちに右ストレート。

「いやいやいや」
「私手玉に取るのむしろ嫌いだけどねー」
「むしろ俺手玉に取りますけどね!全然!」
「ほんと~?手玉に取られたい感じかなりするけどねえ」
「全然全然!俺がSさんを手玉に取りますよ」
「それは無理でしょー笑」
「取ります!」
「可愛い笑」

この前と様子が違う、全部かわされてる感じがする。隣に居たらわかる。

「もう遅いしそろそろ帰るね~」が22時半。

また会おうって聞いたら今月はもう全然空いてないらしい。
ゴールデンウィークも空いてなかったので、五月の二週目に神保町に行くことになった。
それだって結構強引に約束を取り付けた感じだ。

結局向こうは軽く遊びたいだけで、押してしまったことで逆に引いてしまったんだなということが
何となくわかった。
その上で、一発セックスをするチャンスすらも逃してしまった。

やりたくない誇りの持てない仕事のこと、金が全くないこと、脈の無い恋愛、最後の砦の先輩も適当に遊びたいだけ。
もう限界だった。
昨日は仕事を仮病で休んで一日中うずくまっていた。

棚から落ちてきた牡丹餅を驚いて避けて、泥だらけになったそれを見つめ、ひたすら後悔をする。

これからどうすればいいのかわからない。ただ、やっぱり安易に幸せになれる道なんてなくて、
頑張るしかないのはわかってる。

棚から牡丹餅 その1

新宿駅東口18時50分にSさんと待ち合わせ。
人ごみの中で見つけた。
「今日は誘ってくれて嬉しかったです、ありがとうございます!」と第一声。
今日の俺は100%素直スタンスだ。

適当に雑談して店に入る。
割とお好み焼き屋なのになんかお洒落だった。バーニャカウダとか出てきてよくわからなかった。

とりあえずビールを何杯か飲み色々と話した。
大学時代のこととか今の仕事の話とか。
Sさんはコンサルティングをやってて、最近同業他社から引き抜きの話が合ったらしい。
断ったらしいけど、相当仕事ができることは伝わってくる。
他にも昔ダンスグループに所属していたとか、色々。
一番聞きたかったことを聞いた。

「そういえばSさんって今彼氏いるんでしたっけ?」
「うーん、どうだろうねー笑 そういえば~~」

一回目は流されてしまった。

その後俺はフルスロットルで、
昔好きだったMちゃんの話とか、一回だけできた彼女の話、カラオケ店員から連絡先を渡された話とか
そんなことをガンガン話していった。Sさんはずっと笑ってた。

そういえば、とSさんは俺に切り出した。
「友達で○○君に合いそうな子がいるんだよね、今度皆で飲もうよ」

またか。。。と思った
でもここで引き下がるわけにはいかなかった。
俺にはもう、後が無い・・・

「うーん・・・」
Sさんがどうしたんだろう、という顔でこちらをじっと見つめる。
「俺・・・Sさんと飲めたのが嬉しかったんです・・・だから他の人とか要らないです。二人じゃだめですか?」
「そうだったんだ・・・。んーん。私は全然二人でもいいんだよ?」
この時すげえSさん近かった。めちゃくちゃエロかった。
「よかった~・・・」
「可愛いな~」頭を撫でられた。

「可愛いな~」はその後何回もあった。撫でられて、ああ俺はこれが欲しかったんだ・・・と思ってしまった。
上から来られるこの感じ。

その後猫のいる喫茶店へ。
Sさんはラインスタンプとかから見て相当猫好きらしい。喜んでもらえた。
自社の一押しキャラクターが猫なことも教えようかと考えたけど、やめた。

閉店の時間になって、バーに行った。
やり手の友人に教えてもらった、新宿でも有数のバーだ。店内は薄暗くて、良い雰囲気だった。

ここで俺はまあ飲んだ。ガンガン飲んだ。
また本題に切り込んだ。
「あの~・・・Sさんってやっぱり彼氏いるんですよね?」
「そうだねー・・・でも彼氏とは別れる予定。」
「なんで別れるんですか?」
「うーんとね、すごくいい人なんだけどどうしても我慢できないことが一個あって・・・」
「なんですか?」
「体がちょっと弱くてね・・・」

俺は即座に「ちんこが弱い」と思った。

その後も頭を撫でられるなど。そのまま終電が無くなった。

次に行こうか、と外へ出た。
少し歩く。Sさんが腕を摺り寄せてくる。そのまま手を繋いだ。
恋人手繋ぎ。

勃起した。多分ばれてた。すごく、勃起した。

「うわあ・・・こんなこと人生であるんですね・・・うわあ・・・」
恥ずかしくてそんなような言葉を連発した。
Sさんは言葉少なだった気がする。

美人と恋人手つなぎをする深夜の新宿は、いつもの無機質な感じとは違う、きらきらとした表情を見せてくれた。

そして

カラオケに行った。

朝まで過ごして、空気は明らかにダレた。
お金が無くてSさんに払って貰った。

「また会いたいです!今週会えませんか?」
「いいよ。仕事終わった後メガネ見ようね。」

嬉しかった。これきりになるのが嫌だったから。

後篇に続く

高望みし続ける

高校三年生の時、くだらない雑談をする政治経済の非常勤講師と女子たちとのやりとりをイヤホンでシャットアウトして
英文法書を解いてたあの気持ち、に近い気持ちでエクセルを日々淡々と打ち込んでいる。

同期はもう既に外回りに行っていて、「営業としてのスキルが足りない」俺は社内で事務作業をしている。
入って三か月未満でスキルもクソも無いと思うけど。
やる気の問題だと思う、単純に。

会社に入れてよかったと思っていた。安堵していた。

全然違った。

「フリーターで適当に逃げ続けてたら向き合えなかった現実を直視することが出来たこと」
これが本当に良かったことだ。

会社の人たちと話すうちにだんだん自分の置かれている現状がわかってきた。

俺は年収1000万稼ぎたいわけじゃなくて、「そこそこ」稼げればいいと思っていた。
この会社にいたらその「そこそこ」にすら到底届かないことに気付いた。

女も学歴も高望みし続けたのになんで会社だけは高望みできなかったんだ。
めちゃくちゃな高望みとほんの少しの努力だけで生きてきたのに。

高望みしすぎるのは良くない、なんてこと一切ない。
望まなきゃ初めっから手に入んねえ。
それがよくわかった。

死ぬほど望んでたら、望んでたものそのもの自体が手に入らなかったとしても自分の納得のいく
何かが掴めるはずだ。

現に死ぬほど女性との関わりを求めた結果、美人の先輩に誘われて飲みに行く。
勝手にビビッて自滅するような小さな器のせいでうまくいかないけれど可愛くてサイコーなFさんを紹介してもらったりもした。
(ちなみに、四回目の飲みを誘うことに関しては申し訳ない気持ちがありすぎて一歩踏み出せていない。)

望み続けた結果だ。

これくらいでいいや、と思い込もうとすることほど辛いことは無い。

というわけで高望みをしていきます。
そうなりゃ自然と体動きます。

ぐらっぐらな希望

2017年3月25日は俺の唯一の希望だった

友人Kと池袋西口の噴水の前でFさんを待っていたが、約束の時間に現れなかったので先に店に入った
そうこうしてる間に躁鬱のTさんが来た

Tさんは懐の広い、優しい人だった 
筋肉質で話も上手く仕事もできるのに声が出なくなったり、安定剤を飲んだりしていた、というギャップもチャーミングだった
こんなわけのわからない会にわざわざ遠くから来てくれて嬉しかった

集合時間から一時間半遅れてFさんはやってきた、会社の飲み会が長引いたらしい

俺は少し、いやかなりいじけていた

Kとの打ち合わせ通りに「おせえよ!」と叫んだ、ちょけた感じで

Tさんが「バックれるかと思った」と言った時に「ここ(Tさん)とここ(K)でそれはないよ笑」とFさんが答えた
間髪入れずTさんが「○○くん(俺)は?」と言った時、Fさんが割と結構微妙な顔をしていて何も答えなかったのがすげえリアルで

ああ、なんかもう、むりだなあ

と感じてからは何も話せなくなった

今思えばここで「いやいや俺は!?」とか言っておどけるべきだった

とにかく酒を飲んだ 中ジョッキ三杯で割とギブするくらい酒は弱いが、この日はとにかく飲んだ
酒に酔ったら勢いで饒舌になれるんじゃないかという期待があった

何も話せなかった

酒の勢いに任せて「Fさんくらい素敵な女はいねーッスよ!」というくだらないセリフを言うのを
三月上旬位から何回もイメージトレーニングしていたはずなのに言えなかった

後は二軒目のバーででFさんが作ったちんこの形のおしぼりがすごく上手だったのが印象的だった

Fさんが終電近いということで先に帰って三人になってから急に言葉が出るようになって、のたうちまわった
ペンギンに餌をやったりして、みんなに迷惑をかけて、初対面のTさんに駅まで連れて行ってもらった

キングクリムゾンを聴き内省しながら帰った

その後Fさんと少しラインのやり取りをしたが「またみんなでごはんいきましょう!」で、
「みんなで」っていうのがやっぱり、何回も聞いてきた気の無い男に対する常套句だし、
そりゃなんも話さねえわけわかんねえやつと急に二人なんてなりたくねえだろうし
何より俺自身が二人でどこか言っても何も話せなくて終わるだろうなっていう、そういう気持ちになってしまっている
もうマジで正直何を話せばいいのかが分からない。

というようなことを友人Kにくどくどと話し、「こんなんじゃ二人でとか無理だわ」と最後に言ったら


「いつも自己中心的過ぎ。まず一時間半遅れたからってお前がうじうじしていじけるのは違うでしょ。『わざわざ来てもらってる』という意識でいなきゃ。向こうは会社の先輩達との飲み会だったんだし多少は仕方ないところあるでしょ。それに、Fさんに対して自分のことを知ってもらえるような努力はした?そもそも自分のこと何も知ってもらえてない状態じゃ向こうだって心開けないし何も話せないでしょ?それで二人では無理とか、あたりまえでしょ。無理に決まってるじゃん。」



ぐうの音も出ない正論だった。

そう、Fさんは恐らく何の気もないであろう俺のためにわざわざ来てくれてたのだ。
そんな俺が冗談でも「おせえよ!」なんて言うのは勘違いも甚だしい。
挙句の果てに酔っぱらって何も話せないんじゃ何のためにみんなが集まってくれたかわからない。
俺には「相手に楽しんでもらおう」という意識が足りない。

しかもTさんはFさんが駅に着いた頃に飲み屋までの誘導をlineでしていたらしい。「駅迎えに行こうか?」とか。
そういうの俺全然できてない。うじうじする前にやらなきゃいけないことがたくさんあった。

そして更に今、ぐらぐらに揺れている。

Fさんとの飲みで死んだ次の日の昼、軽い吐き気・絶望・その他と共に起き上がった俺に飛び込んできた一通のline。
大学の部活の結構美人な先輩からの唐突な飲みの誘いだった。

OBOG入り乱れて後輩たちの追いコンに参加した時に久々に再会した一つ年上の先輩だ。

俺は後輩の女の子から酒を飲まされまくって一気しまくってべろんべろんになって、その先輩に「ハグして下さい!」とか言って抱いてもらっていた。正直いやかなり最高だった。「先輩良いにおいする~」とか言って。
「○○くん小動物みたいで可愛い~~」と可愛いを連呼されて満更でもなかったが、大学時代の飲み会のノリ久々に楽しめて良かったな・・・位にしか考えてなかった。

美人からの唐突な誘いということでネットワークビジネスか宗教勧誘を疑ったが、場所を指定してこない辺りネットワークビジネスの線は薄そうだった。


俺は自分より頭の良い女の人が好きだ。尊敬できてちょっと変わったところがある人に魅力を感じる。
Fさんはもうガチガチに頭が良い。頭が良くてかわいくて変だ。
先輩も職業柄間違いなく頭は良い。で美人で足が綺麗で変だ。

飲み会の帰り道、先輩に「自分より稼げない男ってどう思いますか?」と聞いたら「全然気にしない。自分が稼げばいいじゃん。」と言っていた。
もし仮に、先輩が俺に好意を持っているとしたらその点での現時点での不安は無い。
もちろん将来的にはもっと稼げる様になる必要はあるけど。

Fさんを紹介してもらうときにKに「ダメだけど、そのダメな部分を可愛いって思って貰える可能性があるから、奇跡が起きるかもしれない」と言われた。

しかしFさんの前では妙にスカしてしまって可愛くないダメさを出しまくってしまった。

先輩の前では全力でダメを放出して、皮肉にもそれが例の「奇跡」になってしまった可能性がある。
唯一「ダメの可愛らしさ」という点だけが自分の勝てる路線なんじゃないだろうか。しかしこの先こんなことはそうそうないだろう。

自分のタイプの女性に土曜日の夜にサシ飲み誘われて奇跡を期待しない男がいるだろうか?いや、いない(反語)

そして懸念材料が一つ、先輩は彼氏の存在を微妙に匂わせていた、様な気がする。だから本当のところはちょっとよくわからない。
でも期待してしまう。

ちょっと俺は今わけがわからなくなっている。Fさんはとびきり可愛いけど現時点で脈は無い。何を話していいかわからない。
先輩は俺を可愛いと言ってくれている。話しやすい。

最悪のシナリオはFさんとこのまま疎遠になり、期待して会った先輩は本当に彼氏がいて俺をちょっと掌で転がしたいだけだったとか、宗教に誘いたいだけだったとかで結局何も手に入れられないことだ。

五年前の春、大好きだったMちゃんにフラれて傷心中にカラオケで結構可愛い店員に連絡先を渡されて結局何もしないで終わった後悔。
syrup15g.hatenablog.com

この時と少し状況が似ている。この時ほど事態がはっきりしてるわけじゃないけど。
でももう似たような後悔はしたくない。

だからFさんをまた飲みに誘うつもりだし、先輩とはサシで飲む。

どっちもめっちゃ楽しませる意気込みだ。これでどうだ。

そうだ、俺にはまだ希望がある。

ちゃんとしたい

昨日、12月に紹介してもらった女の子(以下Fさん)と会ってきた。
紹介してくれた女友達(以下K)と三人で。
「笑った顔とか仕草がすごい可愛かった、、」という気色悪いライン誤爆をしてから二か月。

先月、KとFさんが会うということを聞いて、「Fさんに申し訳なかったと伝えてほしい」とKに頼んだ。
Kがそれを伝えたところ、Fさんは「なんで謝るの?」という状態だったそう。
むしろ俺が可愛かったということを話していたらしい。「なんなら私から連絡しようかな」という感じ。

それをKが俺に教えてくれた「押せばまだまだ分からないよ!」と。
だから俺から連絡した。
「二人だと私が緊張しちゃうから」ということでまた三人で会うことになった。
ここだけ聞くといかにも脈ありそうだけど、俺とKがかなり仲良いことをFさんは知っているから、
紹介してもらった手前邪険にはできない、という可能性は全然ある。
lineが割と淡泊な感じだし。

で、研修で関西方面に行っていたから2月になった。1月中に会って話したかった。
研修中ずっと早く帰りたくて辛かった。

二か月ぶりのFさんは相変わらずめちゃくちゃ可愛い。
で、ぜんぜん上手く話せないの、これが。
会話のキャッチボールが全くできなかった。街中を歩いていてもKとFさん二人の会話の方が多かった。

積み上げた張りぼての経験は、相手に本当によく思われたい、という気持ちでいとも簡単に崩れ去る。
自分のことを一方的に話すだけのスタイルをこの歳まで続けてしまった。

滲み出る劣等感を押し殺した。一流大学から有名企業に入ったFさん、かたやうだうだ言ってた俺。
Fさんと出会って、就活ちゃんとやればよかったって本当に心の底から思った。
相手がどう思うかじゃなくて、引け目を感じる自分自身が嫌だ。

今本気で公務員を目指すか悩んでいる。頑張るための目標がほしい。少しでもFさんに追いつきたい。
頑張ったという感触がほしい。
ちゃんとした人になりたい。安定がほしい。一緒に居れる時間を作りたい。もっと給料がほしい。

でも、遊んだり飲んだりしてて本当に楽しかった。
一緒に居ると楽しいし、可愛いと思うから辛くなる。今の俺じゃ付き合えないだろうなと思ってしまう。
Kさんは俺と会ってからも同僚から男を紹介してもらったらしい。
黒くてガタイが良くて全然タイプじゃなかったそうだ。俺はその正反対だから少し安心した。
自分が金を持ってるアピールがすごかったらしくて、嫌ったらしくてすぐに切ったそうだ。
でもその人とは二人で会ったらしいから、そっか、、、って少し思った。

三人で手相占いをした。Kについて的確に当ててきたこと、最近気管支炎を患わせた俺に
気管支が弱いとドンピシャで当ててきたから、かなり信ぴょう性がある占い師だった。

Fさんが「自分が好きな人より、自分を好きな人と一緒になったほうが良い」と言われていた。
じゃあ俺と!と言いたかった。

Fさんの指は細くて綺麗だった。
「わあ○○くんの手細いね!」と言われたけど上手く返せなくて、
「あっ、え、いえFさんの手も細いですね」
「気使わせちゃった~笑」
みたいな感じになってしまった。

その後カラオケに行った。ミスチル箒星ceroのorphansは良かったと思う。
星野源のくだらない中にを入れようと思ったが、「あなたのものになりたいんだ」という歌詞があるからやめた。
なのに名もなき詩を入れてしまったのは失敗だった気がする。
本当は選曲なんて、よっぽどキモいのじゃなければどうでもいいことを知っている。

FさんはYUKIアリプロローゼンメイデンの主題歌を歌っていた。変に恥ずかしがらないで真剣に歌ってて
いいな~と思った。

別れた電車の中で早々にFさんとKからラインが来た。
Fさんは「今日もありがとうございました!とっても楽しかったですー!」
Kからは「今日40点」
だった。
「俺もすごく楽しかったです~!また今度遊びに行けたら嬉しいです!」
「次はK提案の脱出ゲームいきましょうー!」
「ぜひぜひ!行ったことないので楽しみにしてます~」
「わたしも楽しみにしております!」

こんな感じで、ここで返すのをやめてしまった。
Fさんはライン無精と聞いていて、メールやラインにトラウマがあるから、
どうしても続けるのが怖くて、向こうから切られるのが怖い。
Kからは「私が振った話にちゃんと入ってこなきゃだめ」
「相手に気を遣わせる空間を作らないようにしなきゃ」と説教を受けた。

本当にその通りだった。ちゃんと話そうと思った途端に言葉が出てこなくなるのがもどかしい。
次はKとFさんの共通の友達の、コミュ力が高い躁鬱の男の人と四人で遊ぶことになった。
Kはその男の人を手本にしろと言っていた。学びたい。

ともかくFさんとまた会えることになって嬉しい。反面、二人きりで会える日は来るのだろうかと心配になる。
Fさんにとって尊敬してもらえる部分を作らなくてはならない。そのためには明日からの仕事をしてしっかりお金を稼ぐ。
そして目標を立てて頑張る。実行する。それしかない。

早くまた会いたい。

生きるの大好き

大阪で研修中、行きたかった京都に小旅行に出かけた

ずっと前から行きたかった六曜社ちょ〜良かった

あと本屋で見かけた俳句がすごくよくて、引用だったから名前をメモしてその人の句集を買った

「生きるの大好き冬のはじめが春に似て」池田澄子

初句で「大好き!」ってポジティブな感情が定型から溢れ出ちゃってて、こっちまでうきうきさせられちゃう感じが最高
これから寒くて長い冬が始まろうとしてるけど、今日は春みたいに気持ちの良い日で生きるっていいなあ〜って気持ちを素直に書いたんだろうなあ

それではここで一句

想い出に封を閉じれば降る桜