甘い生活

ビューティフル・ヒューマン・ライフ

言う 書き出す

インタビューのテープ起こしやってたら複数の芸能人が同じこと言ってて、それは目標とかをノートにアウトプットすることだった。
俺がブログに書いてたことじゃんって思ってびっくりした。その時思いついたら全部書くらしい。これからも書き続けて行こうって激しく思った。

可愛くて優しくて趣味の合う彼女を作る可愛くて優しくて趣味の合う彼女を作るなんなら趣味合わなくても良いから彼女を作るめちゃめちゃ可愛くなくて良いから彼女を作るやっぱり可愛くて趣味の合う彼女が良いけど俺のことを好きになってくれて俺も大好きな彼女を作るなんなら最初は好きじゃなくても良いけど付き合ってるうちに大好きになる彼女を作る金無くても気にしない彼女を作る優しい彼女を作る一緒に頑張っていける彼女を作るアゲマンの彼女を作る元気でたまに弱い所も見せる彼女を作る俺の短所をジョークにしても眉をひそめない彼女を作る友人の評価はイマイチでもShe so cuteな彼女を作る俺の悩みを笑い飛ばしてくれる彼女を作る結婚したいなと思える彼女を作る辛い時抱きしめてくれる彼女を作るこの子の為なら死んでも良いって思える彼女を作る今までのこと全部無かったかのような彼女を作るやわらかいおっぱいの彼女を作る

継続と妄想と実現

「毎日ブログ書きます」となべさんに宣言し、その日にはもう既にブログを書かなかった俺だが、編プロに入っておよそ二週間が経とうとしている。
しかし実は働き始める予定だった初日、そしてその次の日も仮病を使って会社に行かず部屋に引き籠った。もう一度働き始めるのが怖かったからだ。その2日間は地獄だった。youtuberの動画を見て過ぎる時間。へきトラハウスが単純に面白くて、へきほーが女とベロチューしているのを見て勃起しシコって果てた後思った。本当にもう何もしたくないし何もできないんじゃないかと。
しかしそこで救いの手、高校から友人からの励ましによってなんとか出社することができた。そ結婚式の友人代表のスピーチはこいつに決定だ。結婚することができるなら。
出社してからは毎日通えている。3日目に先輩にメシに連れられた時、2日に渡る仮病がメンタル面によるものなのではないかと心配をされ、あ、分かってるな、と思った。「全裸で寝ていたら風邪を引きました」としょうもない嘘を付いた。

掃除と企画出し、テープリライターしかしていないけど少なくとも前職の一億倍は楽しい。誰でも知ってるようなアイドルの肉声を書き起こす。5分書き起こすのにまだ1時間程かかるけど、慣れれば1時間のテープを3時間で書き起こせるらしい。幸いタイピングはそれなりに速いので、後は聞き取り、読みよる能力を付けたい。あと読点を付け過ぎてしまう精神異常者みたいな文章の癖を直したい。
今日はそれなりに有名なモデルだった。「エッチ」と言っていたので「エッチ」だけを20回位リピートしにやにやしていた辺りでこの仕事向いてるんじゃないか、と思った。
とはいえ隣で火を付けた状態のタバコを持ったまま舟を漕いでいる先輩を見て、近い将来、徹夜続きの激務になってしまうのは想像に難くない。かなり怖いよ。

しかも来週早速休日出勤が入り、グラビアアイドルのイベントの手伝いをすることになった。休日出勤は痛い。なぜなら今の仕事だけではメシが食えないので、土日休みに囲碁を教える副業を行っているからだ。3時間で12000円メシ付き。これが無くなるのが痛すぎる。
でも結構好きなグラドルだから仕方がないし、もう俺はこの仕事をやるしかないんだと思う。だってあんなに感じてた理不尽さが無い。しょうがないじゃんって。だってやりたいことなんだから。本当に後は金の問題。それが一番大きいんだけど。失った分、12000円分の何かを得にいくしかない。帰ったらおっぱいを目に焼き付けて、本人の動画を見て、死ぬほどオナニーしてやる。12000円分のオナニーをしてやる。

syrup15g.hatenablog.com

とにかく思ったことは口に出すことだ。この2年前の記事を読んでほしい。阿佐ヶ谷に住むことと出版系の会社に入ってライターになることの2つを実現している。1LDKの築浅の9万は1Rの6万だし、出版系の会社だけど正社員じゃない。下の、女の方は1ミリもカスってない…でも壁の厚い部屋で快適な生活をしているし、神保町の喫茶店で打ち合わせとかは割とマジでやることになるからアウトラインは抑えているでしょ?
高校1年生の時からずっと「早稲田大学に行きたい」と偏差値38で学年195番の分際で死ぬほど言い続けてたら1浪で法政入れました、みたいなのと同じようなもんだ。2~3段階位下のレベルには悪あがきの力だけ到達できる。そこからが本当の努力だ。だから高い目標を掲げてみた。
「年収1000万目指す」
「死ぬほど可愛い彼女を作って30歳までに結婚して子供を作る」
この2つ。妄想力は実現力だ。こんな夢のような妄想をやめないで続けるんだ。
wikipediaに載る」
「なんらかの自分のエッセイ的な何かの本を出版する」
この2つはイケるだろうな。
これから毎日妄想していきたい。そこに至るにはどうすれば良いかを頭の中で作り上げてアウトプットするんだ…。
毎晩、「俺は年収1000万」って呟きながら隣にいる想像上の女の子を抱きしめて眠りたい。

やりたいこと、やるしかないじゃん。

「何の為は自分は生きているのか」というくだらない自問自答、朝のラジオ体操、一ミリも興味の無い商材、嘘とおべっかの上手い同僚、ワーカホリックの先輩、既婚子持ちで不倫をする気持ち悪い部長、根性論を語る社長に辟易とする日々の中、紙の折り目やホチキスの留め方が汚いということで100枚以上の書類の整理をやり直しになったとある平日、ガールズバーで朝まで酔っぱらった結果会社を無断欠勤してしまい、毎日外回りの営業や取引先の愚痴を吐き散らかしていた不細工で性格の悪い女事務二人に「トイレに行く頻度と時間が異常過ぎる」と部長へ密告をされていたこともあって無事に肩を叩かれ、会社を辞め、半年も働いていないので失業保険も無く一か月ほど部屋に引きこもってオナニーとドラクエ5に耽り、初めてフローラを選択して「俺汚れちゃったな・・・」とか思っていたけれどどうにか編集プロダクションに入ってやりたかったライター職に就いて、給料がその辺の大学生より少なくてこれから先まともに生きて行けるか分からないけれど、毎日不安で眠れないけれど、あんなに掃除の仕方で叱られた俺が、事務所のある薄汚いマンションの一室のトイレ掃除で便器にこびり付いた小便のカスを一生懸命擦り取ってることに今日気が付いて、もうやりたいこと、やるしかないじゃん、って思った。

Tinderで出会った女の子をホテルに誘ってみた

Tinderというのは出会い系アプリの一種。プロフィール画像と簡単な自己紹介文を載せて、気になる相手とマッチングすればその人とメッセージのやり取りができる。Tinderを使う利点は二つあって、まずfacebookと連動してるからある程度の信頼性があるということ、二つ目は無料でも使えるということ。
いくつかマッチングした人はいたけど、この間初めてTinderを通じて女の子と会うことになった。
この日に向けて目標を立てていた。「イケメンを演じること」と「ホテルに誘うこと」。自己卑下を繰り返す自分の殻を破るために、これだけは死んでもやり切ること。

6月25日日曜日、18時に新宿駅東口の交番前で待ち合わせた。

やり取りが全てTinderで、LINEの交換すらしていなかったので本当に来るか不安だったけど、彼女は来てくれた。名前はYさん。身長が高くて顔は普通だった。素直な感想として「いい感じにやれそう」だなと思った。ちょっと自分に自信が無さそうな感じを嗅ぎ取り、相手も緊張していると思うとスムーズにイケメンという役柄に入ることができた。車道側は自然と俺が歩くようにして、相手の緊張をほぐす為に軽い冗談と、いくつか質問をしながら飲み屋へ向かった。俺もYさんも同じ東北出身で歳も全く同じ25歳ということでそこそこ盛り上がった。滑り出しはなかなか順調だった。

飲み屋に入ってすぐにカウンター席へ。真正面で向かい合った相手には警戒心を抱きやすくなり、カウンター席の場合は距離も近く仲良くなりやすいという人間心理があるらしい。早い時間に入ったから端っこの一番良い場所を取ることもできて少し安心した。店へは一回行っただけだったが薄暗い雰囲気が良い。

生ビールで乾杯し、学生時代の話や仕事の話をした。相手は食品メーカーの企画開発をしているらしく、もともと理系らしい。「リケジョすげえ!」とか言って褒めた気がする。6月に仕事を辞めて無職の俺だけど、ライターをやっているという嘘を付いた。仕事のやりがいだとかの嘘も意外とスラスラ言えた。で、学生時代の話から恋愛話に持って行った。大学時代はインカレの飲みサーに入っていたということでそれなりにお付き合いがあったらしい。付き合いたいと思う人がインカレサークル所属だったなら少し怖気づくけど、これからセックスをしようという相手としてはポイントが高い。「適当に色んな人と知り合って遊ぼう」という思考タイプだということがわかるから。
そしてもちろん自分の恋愛については嘘を付いた。高校時代に一人、学生時代に三年付き合った彼女が一人ということにした。リアルな感じを狙ったんだけど、盛りが足りなかったと反省している。
2時間半程して二軒目を誘った。「明日仕事で早いから・・・」ここで今日は厳しいということがわかった。最大の反省点は8500円を奢ってしまったこと。引き際を見極めるならここだった。俺は無職で金が無い。やらせてくれない女に奢る義理も余裕も無かったはずなのに。

店を出た。
「この後ホテル行かない?」
「ごめん、明日早いから・・・」
スムーズに言えたし、断られてもダメージは無かった。
「じゃあ手繋いで駅まで帰ろうよ」
これが俺の二度目のミス。もういいだろホテル誘ってるんだし、と思って性欲を止めることが出来なかった。
「うーん^^;ちょっといいかなあ」

でLine交換して駅まで送って帰った。LineはブロックされておりTinderのマッチも解除されていた。ショックは少なかった。単にやることしか考えていない相手に何をされてもほぼどうでも良いということが分かった。

正直8500円という代償はかなりきついけど、それと引き換えに「女性をホテルに誘う」という、恐らく普通の男なら10代後半から20代前半で何度も経験しているだろう行為を初めて体験することができた。これはかなり大きい。誘った後明らかに嫌そうな顔で罵倒されたらきついけど、そこまでやってくる女なんてそうそういないだろうし。身内ならきついけど所詮アプリだから一生会わないだろうし。良い時代になったなあ。

その後友達を誘って高円寺でナンパしまくった。日曜日の夜ということもあってそもそも人が少なくて成功しなかったけど、シカトは0だったし9割位は笑ってたから案外行けるじゃんという気持ちになった。

「この人と付き合いたい」より「こいつとセックスしよう」という気持ちの方が緊張しないし、失敗した時のダメージも少ないってことがわかった。とにかく今回もセックスできていないので、いずれセックスまで持ち込めたときのことを書けるように頑張りたい。

イケメンを演じる

昨日、相変わらずうだうだと一日を終えようとしている深夜1時過ぎに友人から連絡が来た。「駅にナンパしに行かない?」
誘いに乗った。シャワーを浴び、髪をセットして深夜の駅前に繰り出たが水曜日の夜と言うこともあり、めぼしい女性はいなかった。
ターゲットは二人組だったが、今日はあまりにも人が少なすぎるということで友人が馴染みのあるバーへ向かった。

友人はtinderでよく女の子と出会っているのでその話を聞いた。
俺が前に駅前で知り合いと飲んでいるときも、同じ飲み屋にたまたまそいつがいた。その時に一緒に飲んでた可愛い子はやはりtinderで出会った子だった。
俺が見た時は大きそうに見えなかったが、脱がせたらFカップだったらしい。本当に羨ましい。
正直彼女がいるのになんでそんなに女と遊ぶんだと妬む気持が依然からあったけど、大学を卒業して友人と会う機会も減り、彼女は好きだけど一年も経てばマンネリ化する。そんな中で「ネタが拾える」「刺激になる」そういう言い訳だった。創作で生きて行こうとしている人間なのでまあなるほどと思った。村上龍も多分やりまくってるし。俺もライターとかを目指すなら俄然ネタを増やしたいし、ヤるしかないなと思ってtinderのアドバイスを貰った。

でその後そいつがタバコ買いに行ったついでに女の子まで拾ってきた。正直あんまり顔は可愛くなかったが、頼んだらパンツを見せてくれて驚いた。
店を出た後、友人の家が自転車で10分以上かかるということで、歩いていける距離の俺の家で二次会をやることになった。なんという急展開。
途中でLineが来たと思ったら友人から「今日やるぞ」と一言来ていたので「おう」と返事をした。
マンションのロビーで少し待ってもらって部屋を片づけたが、俺の部屋の最大の欠点はカーテンが無いことだった。

二人が入ってきてやはり整理整頓がされていない点とカーテンが無い点を指摘された。「カーテンあったら全然やってた」とさえ言われてしまった。
飲んで色々話したが、女の子はグロ動画が好きだったり、初体験がレイプだったりクラブで40人位の男と寝ていたりカフェを経営したりと色々破天荒だった。の割にまだ21歳なので末恐ろしい。
で、俺がトイレに立ち戻っている間に二人は俺のベッドの上でキスしていた。友人に誘われるがままに俺も女の子の隣に座ったが、させて貰えなかった。
スムーズに事を進めることが出来ない。恥ずかしくて顔を覆ったりしてしまう。「おいおい、てめえはそんな軽い感じにやれるタイプの人間だったか?滑稽じゃねえか?」ともう一人の自分が語りかけてくる。そういった雰囲気が女の子に伝わってしまうのだ。
「見た目もかっこいいし、部屋もちゃんとしたら良い感じだし全然モテると思う。でもたくさん話しちゃうと、なんだろう重いっていうか・・・」いつもの感じだ。ヘラっと恥ずかしさを出してしまうこと。全部口に出して言ってしまうこと。これの二つが女の子を途方も無く萎えさせてしまうのだろう。
なんだかんだいって添い寝まではさせて貰うことができたので一歩前進とする。

女の子が帰り、友人と反省会を行った。
日曜日にtinderで知り合った女の子と飲むので、今回の反省を活かして「イケメンを演じる」という挑戦をすることになった。
その日一日は俺はイケメンとして存在する。ずっとモテなくて、冴えなくて、仕事も上手くいかない俺はこの世に存在しない。
仕事に関してはもうライターをやっていて、軌道に乗っているという設定で行く。なんなら嘘を本当にしてしまえばいい。
あとは自分のことを必要に語らないこと。語るのはブログだけで十分だ。
で、最大の課題は「ホテルに誘う」ということ。友人曰くtinderで出会った女は十中八九やれるらしい。これに関しては以前新宿で飲んだ大学の先輩を誘い損ねた時の反省も活かしたい。誘わない方が失礼だということもあるのだと。失敗してもそれが糧になるはず。
イケメンを演じる。ホテルに誘う。この大きなハードルをクリアして素敵な30歳、リリーフランキーのような肩の力が抜けた中年を目指していく。

おっぱい

後輩♀と茶店で男性についての悩みとか消費されてしまう女性性についての話を本当に真面目に討論した後、
二人で公園に行ってたこ焼きをつまみに缶ビールを飲んだ。
この時点ではおっぱいを揉む気なんて一ミリもなかった。でも缶ビール二缶目を空けるころには素直な気持ちになっていた。

~酔いモード~
そうそう喫茶店で話しているときに「お前色気全然無いよな」とけしかけたら「は?そんなに言うならおっぱい触ってみますか?」つってたよな。
おっぱいが揉みたい。抗えないよだって、隣には20代前半の可愛くておっぱい揉んでも良いよって女の子が座っている。
いつから俺は揉んでいない?最後に揉んだ日を思い出せないぐらいしばらくおっぱいから遠ざかっている。
おっぱいが揉みたかった。どうしても揉みたくなってしまった。

「あのさぁ・・・」
「はい?」
「喫茶店で触ってもいいって言ってたじゃん。あの、本当におっぱい触っていい?」
「もう一缶飲んだらいいですよ」

俺は席を立ってコンビニへ向かった。冷静になるために一人で向かった。道中、にやけ面を抑えることが出来なかった。
だって今日おっぱいを揉む気なんて一ミリも無かったんだ。本当になかった。
いや、それは違う。それは語弊がある。本当は24時間生きてる間中、多分この世に生を受けたその瞬間からずっとおっぱいを求めている。
普段抑えているだけで、その本来ある欲求がアルコールによって解放されただけだ。本当はいつだって求めている。
喫茶店で「揉めるなら揉みたい」と思ったけど社会性と恥じらいがそれを抑えた。あの時だってすぐに触りたかった。でも周りの目とかも気になるし、人の前で堂々とおっぱいに触れられるような羞恥心の無い人間になるのが嫌だった。
で、いま「揉めるかもしれないおっぱい」が「確定したおっぱい」に変わった。場所も人気の無い公園。
にやけ顔を抑えられずにいられるだろうか。
そそくさと缶ビールと缶チューハイハイボールを選択し早足で公園に戻った。
そうしたら焦り過ぎてハイボールだと思って選んだものが緑茶ハイになっていて、酔いとおっぱいでこんなに思考能力は低下してしまうのかと驚いた。

話を聞いた。早くおっぱいが揉みたい。その話はちゃんと聞いているし、ちゃんと相槌も打つけど早くおっぱいが揉みたい。
我慢だ、まだ今は耐える時だ、でも、もうだめだ!揉みたい!おっぱいが早く揉みたい!もうだめだ!ああ!

「ごめん、それで、そろそろおっぱい揉んでもいい?」
「はい」
ワンピースをめくり上げる後輩。馬鹿にしていたけど意外とそこそこのおっぱい。
水色のブラをめくり上げる。
そこには日常の顔をした非日常が二つ実っていた。
画面越しで見ない日は無くましてや街に出れば溢れかえっているおっぱい。近くってとっても遠いおっぱい。
全部そこにあって全部幻。
それがこのどうしようも無い日常に、本当に現れてしまった。

手を伸ばす。触れる。なんて表現すればいいんだろう。柔らかくて、滑らかで、気持ち良くて、他にこんなものって無いよ絶対。
後輩のおっぱいが良いおっぱいだったってこともあって、磁石の様に引っ付いてそこから手が離れられなくなった。
しばらく揉んで、手を放してから匂いを嗅いだら石鹸のほのかな香りがして、ちょっと感動してしまった。
そんな感動も相まって、今度はおっぱいを吸いたくなってしまった。
吸いたい!おっぱいが吸いたい!

「えーと、おっぱい吸っていい?」
「えーこんな所でですか?」
「いいじゃん誰も来てないよ」
「まあはい」

吸った。男はおっぱいを吸う時みんな目を閉じると思う。目を閉じるっていうかつむる。この微妙なニュアンスの違い。
閉じるってのは意識的な行為であって、つむるっていうのは無意識に起こる現象だ。自然ととそうなってしまうのだ。
きっと皆戻ってしまうのだ。赤子の頃に。ここまで来ると「気持ちいい」とかそういう問題じゃなくて「安らか」な、なんていうか暖かい膜で包まれているような心地の良い気分だ。

10秒くらいでおっぱいを吸う行為は静かに止められた。
その後帰り道でもおっぱいを揉ませてもらった。後ろから両手で揉むのが一番良かった。
カラオケに一緒に入って歌いながら沢山揉んだ。少しでもその存在をこの手に確かなものにしたくて何回も何回も揉んだ。揉み過ぎて怒られてしまった。

何回揉んでも、手から砂が零れ落ちる様だった。

そうなりたいって思うことってきっと大事なことだよ

物凄くふわっとした理由でライターをやりたいと思っている。
ライターをやっている自分は好きになれそうだし、文章を書くのは好きだし、書いたものをたまに褒められたりもするから、なら仕事にするのが一番良いんじゃないかという安易な発想だ。
単純作業や肉体労働から営業、頭脳労働まで全て苦手な上興味も持てない俺にとって「これならできるかもしれない」という仕事が今のところライターと囲碁インストラクターだけだ。
囲碁インストラクターで完全に食っていくのも考えているが、やりたいやってみたいと心の底から思うのはライターだ。
ただ、正社員として雇用されることの難しさは求人を見ていてもわかる。ほぼ全てが経験者採用。
未経験採用で、かつ正社員を募集している会社はパッと探しただけだと、以前採用を貰ったスピリチュアル系のブラック企業一社のみだ。

だから迷っていた。ライターだと安定が難しい。
俺は彼女が欲しい。結婚がしたい。だから安定した収入とある程度の社会的地位が必要だと感じていた。
Tinderで職業を聞かれて、無職とは言えないからこの前囲碁のバイトをしたこともあり「囲碁インストラクターです」と返信したらマッチングそのものが消滅していた。ライターのバイトしてます、でも一緒のことだろう。

でも、雇用形態に拘るのはもう良いかな、と思った。
行きつけの飲み屋の店主にやりたいことをやれと言われた。続けているうちに何かあると。
友人に言われた。女のことを第一に考えて生きるのはもう辞めろと。
何か努力している中で、副次的に、運良く得られる、それくらいに考えとけと。
その通りだ、と思った。
幾多のトライ&エラーを重ねたが、学生の時とはもう違う。まずやるべきことを始めなくちゃいけない。
その次に恋愛を置きたい。
今はイルミの針を抜いたキルアの様な気持ちだ。

とにかく文章に関われるバイトでもなんでも始めようと思う。
以前働いていた病院のバイトリーダーから、うちに戻ってこないかという連絡があったが戻るのは辞めた。
楽だけど、それだけだ。

やりたくないことを無理にやることは無理で無駄ということが五か月間で分かった。
行きつけの飲み屋のおばちゃんに、能力が低いせいで周囲の風当たりが強くなりこれまで何度もバイト、仕事を辞めてしまったことをくどくどと話したら、お前がだめなのは能力の低さじゃなくて、それにかまけて一生懸命やろうとしないことだと言われた。いい加減謙虚になれと。刺さった。
「所詮アルバイト」「どうせいつかは辞める」そういう腰掛意識を消すためにも、もうこれしかないと思える仕事をやるしかないと思う。これなら一生懸命になれそうだということを。
やりたいことを一生懸命やっていれば、出会うべき人たちや出会いたい人たちに会えると思う。

「そうなりたいって思うことってきっと大事なことだよ」 『銀のエンゼルよしもとよしとも