ワックスで整える髪 いつだって頑張る場所を間違えたのさ
名前+ちゃん付けで呼ぶ五年目の大きな一歩も受け流される
スーパーで一緒に食材買う夢が今こうやって微妙に叶う
「持つよ」すら言わず自然にカゴを持つしなやかな手をペンで刺したい
米すらもうまく炊けない 魔術かよマジかよなにもできないのかよ
共通の趣味で攻めても返答が「そうなんだ」から先へ進めず
質問をしても質問され返すことはないから黙っていよう
人として興味を持たれるようなこと持ってないから笑っていよう
一度だけフォローをされて優しさというよりむしろ残酷だった
友達になりたいけれど友達になれないことは話せばわかる
手を振って一人で深夜バスに乗る 割増料金分の寂寥