甘い生活

ビューティフル・ヒューマン・ライフ

まともをあきらめない

久々にsyrup16gを聴いていたらブログを書こうという気持ちになった。

今月の上旬に編プロの契約が切れた。
理由は大まかに二つ。俺の能力不足と、体を張る企画に対するやる気のなさ。
前者に関しては納得だ。

で、後者に関しては俺が「精力剤を飲んで一日で何回射精できるのか」
という企画を断ったことが大きく影響してるんだけど、そんなんやるはずないですよね、と。

確かに当初は「死ぬ以外何でもやります」って言ったし、本当にそう思ってたけど、
俺にも守るものができてしまった。
三流の底辺雑誌に一生の汚点を残せるほど、何もかもさらけ出せる時代は終わった。
その企画は「プライドがない」のが自慢の先輩がこなしていた。顔出しで。

で、射精企画を断った手前、やらざるを得なかった大食いを三週間続けるという企画で、土日も休まず、後半は血の混じったゲロを吐いていた俺に対して
「5キロしか体重増えてねえじゃん…最低10キロはいかねえと面白くねえな」
といった発言を担当編集にしていたのには唖然とした。
人をただの駒だとしか考えていないのはわかっていたことだけど。

嬉々としてそういった企画をこなしていれば契約が切れることはなかっただろう。
ただ、むしろそっちの方が暗い未来が待っていた気がする。
もし今の彼女と付き合っていなかったら暗いアンダーグラウンドな方向に向かっていたと思う。

「君の気持ちもわかるけど、体を張らないといけないような状態だってことを自覚して欲しかった」
と最後の飲み会で社長に言われたけど、それにしたって内容がひど過ぎるでしょう。

日曜日、土砂降りの夜に突然「今から原稿を〇〇(一時間近くかかる)まで届けに行ってほしい」とlineしてきたり、
日曜日の朝5時から夜10時まで某新興宗教の施設に連れまわされたり。
手取り15万ぽっちでそんなんやってらんねーわ。

某鬼畜AV事件に関わってる上司は最後の最後、俺と同じ大学出身の先輩に対して
「君もこんな子と同じ大学なんて残念だねえ」と笑いながら言っていた。
その上司、頭もいいし能力もあるんだけど、
女優の〇〇に〇を突っ込んで〇〇させたクズ。サイコパス
これで顔を合わせなくて済むと思うとせいせいしますよ。

あとは経理の後処理もひどかった。
俺は失業手当が猶予なしで貰える要件を満たしていたんだけど、
「〇〇さんは三か月の猶予があるようです。私の勉強不足で申し訳ございません。今後のご活躍をお祈りしております!!(原文まま)」
と書面で送ってきた。
最初に「〇〇さんは猶予期間がないはずです」と口頭で説明してきたにも関わらず。

まあ、色々とやり取りはあったんだけど、最後の二通だけ見てほしい。
俺が、
ハローワークで確認したら給付制限なしでした。であれば、なぜ書類に『〇〇さんの場合ですと、給付制限があります』と書かれたのでしょうか?専門分野ではないのかもしれませんが、給付制限に関して言及したのは●●さん自身です。人の生活に関わる重要事項に関する説明を二転三転させるというのは、あまりにもぞんざいじゃないでしょうか? このようなことはきちんと対応してくださると、こちらとしても非常に助かります。よろしくお願い致します。」
と送ったのに対して経理の返信が、
「この度は退職後にも関わらずご連絡を頂きありがとうございました。大変勉強になりました。また私への忌憚のないご意見および叱責を賜り誠に感謝申し上げます。今後は頂戴したご意見を真摯に受け止め、これからの社会人生活を精進してまいる所存でございます。最後になりましたが、〇〇様のさらなるご活躍をお祈り申し上げております。お忙しいと存じますので、これにて失礼致します。(原文まま)」
だった。

なんていうか、ヤバイ会社にはヤバイ人とヤバイ仕事しかないのがわかった。
俺もヤバイし、それを自覚して「こんな会社ぐらいしか入れない」と思って、ヤバイ仕事を嬉々としてやって、少ない賃金に我慢していたけど、もうそうじゃなくなった。
大手でバリバリ働いている彼女の存在が本当に大きい。俺もちゃんとしたいと思うようになった。
今週はやっと大手の面接までこぎつけた。多分行かないけど中小なら内定を一社貰ってる。
その会社ですら、ブラック編プロから年収二倍アップだ。
ちゃんとした人たちと仕事して、ちゃんとした社会人になる。まともをあきらめない。