甘い生活

ビューティフル・ヒューマン・ライフ

WHITE BREATH

2018年1月8日未明、人生2人目の彼女ができた。

クリスマスに2人遊んだうちの、社会人の方。ゆきちゃんだ。

新宿のオサレなカフェで時間つぶして、綿矢りさの「勝手にふるえてろ」を観て、
居酒屋で飲んでたら、終電が無くなった。

ゆきちゃんが終電を逃したのはこれで2回目で、間違いなく確信犯だ。
ぼちぼち今夜一発キメちゃいますか~と阿佐ヶ谷へ。

ツタヤに寄り、
高校生の時の夢だった「呪いのビデオを女の子と2人で観る」という小さな夢が叶った。
10年振りに観る呪いのビデオの最新作は、恐怖よりもむしろギャグに走っていて、
男友達3人で寄り添って叫びながら観たあの頃を思うと、少しさびしくなった。

呪いのビデオを見終わって、ジャージを貸して、
ゆきちゃんが着替え終わって2人でベッドに腰掛けたところで、話を始めた。
「でさ…まあ…あの、なんというかその…」
「…」
「まあ、俺ら全然会って日も浅いし、でも趣味とか合うし、一緒にいて落ち着くっていうか…」
「…」
「今日の映画じゃないけど、まあ、めちゃ愛してるとかそういうわけではないんですけど…」
「…」
「もしよかったら付き合わない…?」
「え、今日そんなこと言われると思わなかった…」
「あ、うん…」
「私も一緒にいて安心します…よろしくお願いします…!」
「あ、よろしく…」

そんでベッド・インですわ。
あー、他人に受け入れられるってこういうことなのかなあ…
とあったかい身体とは裏腹に、冷めたもう一人の自分がいた。

俺が欲しかったのって、本当にこういうものだったのかなって。
もっと「好きだーーーー!」って叫びだしたくなるぐらいのやつじゃなかったのかなって。

イージーラブ・イージカム・イージーゴ―。
想像していたよりもずっと未来は現実的だね。もう26歳になっちまった。
それでも、中指に伝わるゆきちゃんの熱き血潮だけは確かだった。

そうだよな。
あたしゃ、目で見て手で触れられるところから始めることにするよ。

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