甘い生活

ビューティフル・ヒューマン・ライフ

おっぱい

後輩♀と茶店で男性についての悩みとか消費されてしまう女性性についての話を本当に真面目に討論した後、
二人で公園に行ってたこ焼きをつまみに缶ビールを飲んだ。
この時点ではおっぱいを揉む気なんて一ミリもなかった。でも缶ビール二缶目を空けるころには素直な気持ちになっていた。

~酔いモード~
そうそう喫茶店で話しているときに「お前色気全然無いよな」とけしかけたら「は?そんなに言うならおっぱい触ってみますか?」つってたよな。
おっぱいが揉みたい。抗えないよだって、隣には20代前半の可愛くておっぱい揉んでも良いよって女の子が座っている。
いつから俺は揉んでいない?最後に揉んだ日を思い出せないぐらいしばらくおっぱいから遠ざかっている。
おっぱいが揉みたかった。どうしても揉みたくなってしまった。

「あのさぁ・・・」
「はい?」
「喫茶店で触ってもいいって言ってたじゃん。あの、本当におっぱい触っていい?」
「もう一缶飲んだらいいですよ」

俺は席を立ってコンビニへ向かった。冷静になるために一人で向かった。道中、にやけ面を抑えることが出来なかった。
だって今日おっぱいを揉む気なんて一ミリも無かったんだ。本当になかった。
いや、それは違う。それは語弊がある。本当は24時間生きてる間中、多分この世に生を受けたその瞬間からずっとおっぱいを求めている。
普段抑えているだけで、その本来ある欲求がアルコールによって解放されただけだ。本当はいつだって求めている。
喫茶店で「揉めるなら揉みたい」と思ったけど社会性と恥じらいがそれを抑えた。あの時だってすぐに触りたかった。でも周りの目とかも気になるし、人の前で堂々とおっぱいに触れられるような羞恥心の無い人間になるのが嫌だった。
で、いま「揉めるかもしれないおっぱい」が「確定したおっぱい」に変わった。場所も人気の無い公園。
にやけ顔を抑えられずにいられるだろうか。
そそくさと缶ビールと缶チューハイハイボールを選択し早足で公園に戻った。
そうしたら焦り過ぎてハイボールだと思って選んだものが緑茶ハイになっていて、酔いとおっぱいでこんなに思考能力は低下してしまうのかと驚いた。

話を聞いた。早くおっぱいが揉みたい。その話はちゃんと聞いているし、ちゃんと相槌も打つけど早くおっぱいが揉みたい。
我慢だ、まだ今は耐える時だ、でも、もうだめだ!揉みたい!おっぱいが早く揉みたい!もうだめだ!ああ!

「ごめん、それで、そろそろおっぱい揉んでもいい?」
「はい」
ワンピースをめくり上げる後輩。馬鹿にしていたけど意外とそこそこのおっぱい。
水色のブラをめくり上げる。
そこには日常の顔をした非日常が二つ実っていた。
画面越しで見ない日は無くましてや街に出れば溢れかえっているおっぱい。近くってとっても遠いおっぱい。
全部そこにあって全部幻。
それがこのどうしようも無い日常に、本当に現れてしまった。

手を伸ばす。触れる。なんて表現すればいいんだろう。柔らかくて、滑らかで、気持ち良くて、他にこんなものって無いよ絶対。
後輩のおっぱいが良いおっぱいだったってこともあって、磁石の様に引っ付いてそこから手が離れられなくなった。
しばらく揉んで、手を放してから匂いを嗅いだら石鹸のほのかな香りがして、ちょっと感動してしまった。
そんな感動も相まって、今度はおっぱいを吸いたくなってしまった。
吸いたい!おっぱいが吸いたい!

「えーと、おっぱい吸っていい?」
「えーこんな所でですか?」
「いいじゃん誰も来てないよ」
「まあはい」

吸った。男はおっぱいを吸う時みんな目を閉じると思う。目を閉じるっていうかつむる。この微妙なニュアンスの違い。
閉じるってのは意識的な行為であって、つむるっていうのは無意識に起こる現象だ。自然ととそうなってしまうのだ。
きっと皆戻ってしまうのだ。赤子の頃に。ここまで来ると「気持ちいい」とかそういう問題じゃなくて「安らか」な、なんていうか暖かい膜で包まれているような心地の良い気分だ。

10秒くらいでおっぱいを吸う行為は静かに止められた。
その後帰り道でもおっぱいを揉ませてもらった。後ろから両手で揉むのが一番良かった。
カラオケに一緒に入って歌いながら沢山揉んだ。少しでもその存在をこの手に確かなものにしたくて何回も何回も揉んだ。揉み過ぎて怒られてしまった。

何回揉んでも、手から砂が零れ落ちる様だった。