甘い生活

ビューティフル・ヒューマン・ライフ

彩り

昨日EUからイギリスが脱退した
売り手市場から一気に就職氷河期 既卒フリーターの俺終わった
と友人にラインをし
「もはや景気に左右レベルではないのでは????」
という返信を見たのが今朝起きた直後
ジュクジュクわき上がる不安と「どっちにしろ終わっているからやるしかない」という一周回ったポジティブがぐるぐる頭をめぐり
めんどくさくなって、思考を止めて、部屋を出た

今日のバイトはよかった
普段行かない部署のヘルプに行った
若いおなごがいた 「若いおなご」という言葉が頭に即座に浮かぶくらい若いおなごを関わりがないのだ
昨日すでにヘルプに行った大学生の後輩が「aiko」に似た可愛い23歳がいると事前に教えてくれたが
aiko似」に期待が持てないなあ・・・とあまり期待しないで行ったがああ、これはaiko似でかつ可愛いわ、という感じの女の子だった

仕事はカルテの運搬作業だった ひたすら前の数字から順に並べる、運ぶ、それを朝から夕方までずっと繰り返した
「将来はハム工場に就職だな」と言った友人のかつての言葉が、何年か越しに今の俺に刺さる
「僕のした単純作業がこの世界を回りまわってまだ出会ったことのない人の笑い声をつくっていく」はミスチルの彩りの歌詞だ

無理だ・・・と思った カルテ運搬作業で笑い声は作れない
しかしせめて隣にいるこのaiko似の手助けを少しできれば・・・と思って俺は必死に単純作業に精を出した・・・
最近洗濯物がたまっていて控えのパンツがなくてノーパンだったから、チャックをちゃんと閉めているか何度も確かめた

密室でaikoと二人だけの作業をしては久々に胸が躍った 少し会話もできた
風通しの悪い部屋で、汗ばむ二人の「お願いします」「ありがとうございます」のリフレインはぽつりぽつりと響いた

これから定期的にヘルプが必要らしいので、ほんの少しの日々の「彩り」のために行こうと思う
俺は俺を幸せにできればそれでいいのだ

バイトが終わり単純作業で一生を終えたくない俺は、部屋のパソコンが壊れたのでネットカフェで面接のときに提出する企画書を書いている
六時間パックがあと30分で終わるというタイミングでやっとテーマが思いついた
企業のサーチが怖いのでここには書かない

受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい受かりたい
 



「サンシャインサービス専用ゴミ箱」に見上げてみれば パチンコ店

曲がる背を直して濁っていった目の濁った分を数値で示せ

ネカフェにて求人探す 隣から迫る断末魔に似たいびき