学籍番号11〇〇〇〇〇 1年〇組 〇〇 〇〇
「この身の上にも春よ来い」これが、私の一番言いたい、声を大にして言いたいことである。
単刀直入に言おう。私は童貞だ。
どうしてなのであろうか。男性的魅力が感じられない?顔が悪い?性格がダメ?
色々あるとは思うが一番の理由は、「自分の殻に閉じこもっていたから」と思う。
幼・小・中はのほほんと野山を駆け回っていただけなのでまだいい。問題は高校生の時だ。青「春」真っ只中のこの三年間を、私はなんと無為に過ごしてしまったのだろう。これは一生私についてまわる後悔である。
当時、私は周囲の女を目の敵にしていた。大嫌いだった。心から憎んでいた。それについて書き出すと止まらないので、端的に理由を挙げると、「五月蝿い」・「下品」残る一つは言わずもがな、であろう。
そんなこんなで私は、女性に対して心を深く閉ざしてしまった。多少は話す機会もあったが、根っこの部分は決して出さなかったし、出せなかった。高校での三年間に青春は皆無であり、言わばただの「青」だった。
敬愛するMr.Childrenの歌の詩に、こんな一節がある。「あるがままの心で生きられぬ弱さを誰かのせいにして過ごしてる」そう、まさに三年間この詩の通りであった。周りの人間に問題のすべてを押し付けて、自分を棚に上げて、常に斜め上から人を見ていた。自分が心を開かなければ、他人から心を開いてもらえるはずもないのに。
そして2011年、春。私は〇〇大学に入学した。入学してみて思った。なんと、なんと魅力的女性の多い事か。皆、麗らかである。
もう他人のせいには出来ない。素晴らしいこの環境を手にした今、本当に自らの力、行動するかしないかである。
私は今、日々奔走している。全力疾走をし過ぎて失敗する事もあるが、毎日が充実している。走り続けたい。失われた春を求めて。